スライディーニの「紙玉のコメディ」

Tony Slydini
トニー・スライディーニ

ペーパーボールオーバーザヘッド（Paper Balls over the head）とも呼ばれるマジック。
マジシャンは観客の中から１人をアシスタントとしてステージに上げます。いわゆる「マジック」は、実はこのアシスタント１人だけに見せられます。「マジックを魅せられているアシスタントを見る」ことがこのマジックの醍醐味。何を言っているのか分からない人は、とにかく動画を見てください。
このマジックは「クラシック・マジック事典 」で紹介されています。

缶の中に飛び込むコイン

SINFUL
缶ジュースからコイン

マジシャンは１枚のコインを用意し、表と裏にマークをつけます。コインを右手に持ち、左手で未開封の缶ジュースを持ちます。コインを缶の底に叩きつけると右手からコインが消えてしまいます。缶の底に穴は無く、蓋もしっかり閉じています。しかし、缶を振ると中からコインがぶつかる音が聞こえます。缶を開け、ジュースをコップに注ぎ、缶の中からコインを取り出すと、間違いなくマーク付きのコインが出てきます。

魔法の杖はどこに消えた？

David Ginn Magic #9: Christmas Canes
消えたケーンは意外なところから出現

マジシャンは魔法の杖を紙で包み、ポケットから取り出した魔法の粉を振り掛けます。「この粉をかければ何でも勝手に動き出すんだ。ほら、こんな風に」と紙をほどきますが、魔法の杖はどこかに消えてしまいました。
気を取り直して他のマジックを始めるマジシャン。ハンカチを取り出して振り回しますが、ハンカチを持った右手の袖口をあからさまにいじります。それから手に持ったハンカチは消えるのですが案の定観客から「袖に入れたろ」と野次が入ります。憮然とするマジシャン。観客の前で袖口を広げますが、中からはハンカチではなく先ほど消えた魔法の杖が出てきます。

カードを当てたのはマジシャンかアシスタントか

David Ginn Magic #8: Christmas Picture Fun!
マジック失敗？　それとも成功？

マジシャンはアシスタントに動物カードでゲームをすると言い、後ろを向かせます。牛の絵が描かれたカードを写真立てに入れ、「色んな動物カードから君が引いた１枚を当てるよ」とゲームの説明をします。しかし、マジシャンが持っているカードはどれも牛のカード。絶対に当たる仕組みです。
マジシャンはアシスタントにカードを引かせ、３つの質問をします。茶色ですね？　角がありますね？　鼻は黄色いですね？　しかし、アシスタントは３つ目の質問には「ＮＯ」と答えます。
さて、このマジックは失敗したのでしょうか？

ミントキャンディーがつながるマジック

Magic Mints
マジックミント

真ん中に穴の開いたミントキャンディー。マジシャンはミントキャンディーを２つ手に取り、右手でしっかりと握ります。左手はライターを持ち、右手をかるくあぶります。そしてマジシャンが右手を開くと、２つのミントキャンディーは鎖のようにつながってしまいます。

スポンジボールと金属ボウル

sponge balls routine
消えたボールはボウルの中

スポンジボールのマジック。
テーブルの上に置かれた２つのボール。右手と左手でそれぞれ握りますが左手に息を吹きかけると手の中のボールは消えて、右手から２つのボールが現れます。
次は金属製のボウルと３つのスポンジボールを使います。ボールを１つ手に取りますが、ウォンドでまじないをかけると手の中のボールが消えて、ボウルの中から出てきます。２つ目、３つ目も同じように手の中から消えてボウルに移っていきます。

カードの中のスノードームが動く

IDemon Magic - Christmas Magic
カードの中に雪が降る

マジシャンはトランプの束から１枚のカードを抜き取り、台座に乗った球体＝スノードームの絵を描きます。そしてスノードームのカードを激しく降ると、カードの絵が変化。ドームの中に雪が舞っています。さらにカードを降ると雪が消えメッセージが現れます。